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好色ニ代男―諸艶大鑑― 井原西鶴 其の三

諸艶大鑑 巻一/一親の顔は見ぬ初夢。

2013.04.15


好色二代男 (岩波文庫 黄 204-2)

一 親の顔は見ぬ初夢
 一 女護の嶋より美面鳥渡る事
 一 嶋原の衣裳替り姿の事
 一 遣手の国が諸分物語の事
舞台は京都。一代男、世之介の息子、世傳の出世譚と、本書、諸艶大鑑の成り立ち。
世傳は、世之介がさる後家に産ませた子供だが、六角堂の門前に捨てられる。不思議と犬にも食われず、子を失くしたばかりの金持ちの家の乳母に拾われ、大切に育てられる。
十四歳の時に養父・養母を失くすが、乳母が後見となり、三十余まで台所を見ない暮らしぶり。
ある正月、世之介が住む女護国から美面鳥が飛び来て、色道の秘伝の巻物を胸に投げ入れられるという初夢を見る。
世傳は長者町から駕籠を飛ばし、海を超えて、無景の女嶋に渡る。その風俗や女性の美しさに触れつつ、これまでの色里見聞録の先書を噂ばかりと批判する。
揚屋町で、悪所仲間と色里に通う人々に賛を付けていると、見事に人々の素性が当る。そこへ、おくにという遣り手婆が現れたので、引き止め、諸国の色里の事情を語らせ、書き止める。
京の粋仲間や末社、卸の頭といった人々にまで、本書は見る世の友になるだろう。




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